関東高校選抜新人大会100mに出場する県立大磯高等学校陸上部2年生 徳村洋輝(ひろき)さん 二宮町在住 17歳
スプリンターは頭脳派
○…東京の駒沢陸上競技場で10月28日から30日まで開催される関東高校選抜新人陸上競技選手権大会に男子100mで出場する。9月に行われた県大会で向かい風のなか、11秒24を記録。3位に入賞し、上位3名が選ばれる神奈川代表の座をつかんだ。「嬉しかった」と爽やかに喜びを表す。他の代表二人は川崎の同じ学校からの出場者。「切磋琢磨、高め合っているはず」と、ライバルたちに負けまいと自らを奮起させる。目標は決勝進出。「10秒台の自己ベストを更新したい」と意気込みを語る。
○…5月の高校総体県予選は決勝で10秒85を出し、7位に。昨年の冬から300mや400mに距離を伸ばして走り込むトレーニングを積んできた。2年生になってその成果が表れてきたと、手応えを感じている様子。「真面目で一生懸命。言われないことでも自分に合った方法を工夫して練習に取り組む生徒」と顧問の池上真一教諭は認める。課題や弱点を探し出し、改善へと努力を重ねる毎日だ。
○…緊張感みなぎるスタートからゴールまで100分の1秒を争うスプリント競技。走っている間は「結構、考えることが多くて」と話す。「どこで加速の加減をするか。腕の振りは崩れていないか。1秒1秒、体勢を気にしています。それと集中力も欠かせない」。一度、200mでただがむしゃらに走ったそうで、「何も考えないで走るのはダメでした」と苦笑する。
○…二宮町立山西小学校、二宮西中学校出身。小・中学生の時は野球に励んだ。俊足を活かして大磯高校で陸上競技を始める。好きな科目は数学、理科。部活動や競技会がない日曜日は映画鑑賞やゲームで息抜きをしたり、体のメンテナンスをしたりして過ごす。関東出場を決めた県大会には本人に内緒で家族が応援に訪れ、「みんな喜んでくれて、ケーキを買って来てくれました」とちょっと照れくさそう。家族の支えも追い風に全速力で駆ける。
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