香り立つ打ちたてを堪能 井ノ口公民館のそば教室 中高年者に人気
「香りがいいわね」。ふるいにかけた粉からそば独特の香りがふわーっと辺りに広がる。中井町立井ノ口公民館で5日、そば打ち体験教室があり、中高年男女20名が参加。打ちたて・ゆでたての新そばを堪能した。
最近は趣味として楽しむ人が多く、カルチャースクールなどで人気講座にもなっているそば打ち。井ノ口公民館のそば打ち教室は募集を出したところ、すぐに定員の20名が集まったという。参加者のなかには、そばを育てているグループから仲間同士で参加した人たちもいた。
講師は元高校教諭で町立井ノ口幼稚園長を務めた相原洋さん。子どもの頃、実家ではタバコの葉を収穫した後の畑でそばを栽培し、家でそばを作って食べていたそうだ。母親の手伝いをしながらそば打ちを覚えた。そばの打ち方を教えてほしいと頼まれるようになると、そば屋の厨房に入ってプロにも学んだ。
この日はそば粉とつなぎ粉の配合割合を8対2にする「二八そば」に挑戦。受講者は粉と水を混ぜ合わせる「水回し」や「練り」「地のし」「丸出し」「たたみ」「切り」などの作業を手順通りに進め、そばを喉越しよく茹でるコツを学んだ。円形にした生地を均一の厚さで四角くのばす「四つ出し」には少々苦心したが、出来たてのそばの美味しさと、自分でそばを打った達成感を味わっていた。
相原さんは「大量に生産できる市販のそばの方が安上がりに食べられるかもしれませんが、自分で作ったそばは格別。味が全然違いますよ」と話していた。
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3月29日