まちづくりへの思いを語る 2012 大磯・二宮・中井3町長新春インタビュー
――昨年を振り返っての感想をお願いします。
はじめに、震災で犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災地の復興をお祈り申し上げます。
昨年は、多くの尊い生命が失われた東日本大震災で、あらためて命の大切さとそれを守る、一人ひとりの心の結びつきと信頼の大切さを感じました。町民の方々も今まで以上に防災への意識を強く持っていただいたかと思います。大磯町は地域住民の絆が強い町です。津波訓練や総合防災訓練には多くの町民の方々が参加していただきました。助け合いの心を持ち、困難には決して負けない―そんな大磯町民の意識の高さを感じるとともに誇りに思います。
――今年の取り組みをお願いします。
卓話集会も全地区で開催し、多くのご参加をいただき、今後の地域防災対策やごみ問題の改善に向け、貴重なご意見をいただきました。町長就任以降、町民と共に歩む大磯町という気持ちを胸に町政に取り組んでまいりました。その思いは一瞬たりとも揺らいだ事もなく、また、これからも変わらない思いです。
今年は、昨年制定した大磯町自治基本条例で掲げた、「公共の心」を育てるまちづくりを進めてまいります。他の人が自分と違う考えを持っているということを認識し、自ら人の考えを尊重し、人に尊重される努力をする必要性を、将来を担う子どもたちにも伝え、積極的にまちづくりに参画してもらいたいと思っています。
将来を担う若者の声や考えをまちづくりに活かしていきたいという思いから現在、大学と協定を結び協力体制を構築しております。今年はそれをさらに前進させる意味でも「官・学」連携を強化し、大磯町の発展のために活かしていきたいと考えております。
――町民へのメッセージをお願いします。
町政運営はこれから厳しさがさらに増すことが予想されます。大磯町には解決しなければいけない課題や取り組みが山積しております。解決に向けては、町の皆さまの協力が不可欠です。「オール大磯」という気持ちで、私をはじめ職員一同皆さまと一体となって困難に立ち向かっていきたいと考えております。
――昨年を振り返っての感想をお願いします。
昨年3月11日の東日本大震災とこれに伴う福島第一原子力発電所の事故は、まさに国難とも言える歴史的災害でありました。はじめに犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された多くの皆さまに心よりお見舞い申し上げます。これまで、災害対策のための様々な取り組みを行なってまいりましたが、昨年の震災を契機に、町民・行政共に、より一層防災意識が高まっております。町では、いざ災害が発生した際には1人の犠牲者も出さないという覚悟で防災対策の充実を図っておりますが、町民の皆さまのご協力をいただきながら、この災害の記憶を風化させることなく職員とともに取り組みを進めてまいります。
――今年取り組む重点政策をお願いします。
二宮町の人口は、平成11年の3万1千人強をピークに下降線を辿っております。何とか定住者を増やし、できれば出生率も上げていきたいと考えておりますが、そのためには町の魅力や強み、町が行なっている施策を内外に発信し、まずは町を知っていただくことから始める必要があると思います。今年も様々な課題にチャレンジしてまいりますが、特に「定住促進」をテーマに力を入れてまいりたいと考えております。
――町の将来像について。
近年、家族や地域の絆が希薄になってきたと言われております。私が目指す町の将来像は、地域の誰もが気軽に声を掛け合い、町民も職員も「二宮町」という家の家族であるかのような関係を築くことだと思っております。例えば、町の一つひとつの行事を通じて、地域において精神的な繋がりを高めることができれば、防災の観点でも大いに意味のあることとなるのではないでしょうか。
――町民へのメッセージをお願いします。
人口構造の急激な変化や、人口減少に伴う税収減少を背景に、町政運営は今後ますます厳しい状況が予想されます。しかし、そうした状況にあっても「二宮らしさ」という個性を失うことなく「存在感のある町」を目指してまいります。
――昨年を振り返るとともに、町の将来についてどうしていかなければいけないとお考えですか。
昨年は3月11日に発生した東日本大震災をはじめ、度重なる台風の襲来など日本各地が自然災害に見舞われた年でありました。被災地の皆さまには、心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復興をお祈り申し上げます。
また、わが国の経済は、円高により企業の海外進出が加速し、雇用情勢が一層悪化し依然と極めて厳しい状況下であります。このような社会経済環境の下で着実に町政を推進していくためには、時代の潮流を的確に見極め、町民の皆さまとの対話を大切にし、優先事業の選択と創意工夫により、「定住・交流・協働」を視点に安全で安心して暮らせるまちづくりを維持・確保していくことが必要であると考えています。
――今年取り組む重点政策をお願いします。
本年は、特に子育て支援の一環として乳幼児保育、幼児教育のさらなる充実のために幼保一体化の基盤づくりを進めるほか、健康づくりプランを基に事業展開を図り、誰もが心身ともに健やかに暮らせる地域づくりを目指してまいります。
また、町民ニーズの多様化や変化の著しい社会に対応できる柔軟で持続可能な地域社会を創出していくため、町民をはじめ自治会や地域活動団体の皆さまとともに、協働推進体制を築いてまいります。
――町民へのメッセージをお願いします。
今後も町政運営にご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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