少年野球クラブ中井ヘロンズ代表・監督 関野 利雄さん 中井町在住 54歳
野球でつなぐ人の縁
○…中井町の鳥である白さぎをチーム名にした小学生野球の中井ヘロンズは、年明け恒例の吾妻山と海岸でのトレーニングで始動。走り込みを中心に基礎体力の強化に励む。昨季は中郡・足柄上郡のチームが参加する春秋の湘南リーグ学童大会で優勝するなど、大いに活躍をみせた。「努力の結果は自分で分かる。肩が強くなったり、打球の飛距離が伸びたり、ピンチでも点を取られない試合ができるようになることで自信がつき、成長の糧になるはず」と、選手たちの可能性に期待を寄せる。
〇…チームは1985年4月創立。20年前、息子の入団を機にコーチ陣に加わった。1998年から監督を務める。地域の数々の大会を制し、県大会で4強入りを果たした黄金期もあれば、選手がわずか2人になってしまった時もあったという。ヘロンズ出身者の2代目がプレーするようになり、「ここまで活動を続けられたのは歴代の指導者や保護者、卒業生、町体育協会などの協力のおかげ」。OBが後輩の指導に古巣を訪ね、指導者と卒業生がNGクラブというチームを組んで町の野球大会に出場しており、世代を超えた仲間のつながりは深い。
〇…松田町出身。山遊びで鍛えた体は野球や水泳、陸上競技などのスポーツでその力を発揮。「親父に連れられて山芋堀りに行き、小学6年生の頃は30kg位の芋を担いで下りていた」と思い出を語る。今も運動がてら山を歩く。自身の体験から「子どもが自然と親しんで育つ環境がある中井町はいい所」と、グラウンドの向こうの山に目を移す。
○…「いろんな個性が集まって面白い。女の子の入団も歓迎」。我が子の子育てはとっくに終わったが、チームワークや礼儀作法、努力を尊ぶ野球を通して地域の子らの成長を後押しする。「人の気持ちが分かり、前向きな人生へ自ら行動できる人間になってほしい」。白さぎたちが大きく羽ばたいてくれることを願う。
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