大磯警察署署長に就任した 筒井 愼一さん 58歳
不屈な精神で臨む
○…「署員全員、一致団結して総合力を発揮し対応していこう」―。これは、着任の挨拶で署員に向け語った言葉。「皆が力を合わせ、取り組むことで良い結果が生まれます」。視線をそらさず、真っ直ぐにこちらを見て話す。語り口は優しいが、言葉の一つ一つに思いの強さを感じた。「ボランティアの方々がとても熱心に活動されている。防犯意識の高い方々が多くいる地域ですね」と分析。「安心して暮らせる環境を維持するためにも、地域住民と協力して取り組んでいきたい」と話す。着任前は運転免許本部に所属していた。さらに前は、鑑識、薬物・銃器の取締り、高速道路交通警察隊など、様々な部署を経験。危険なこともあったのではとの問いには「やるべきことをきちんと忠実に守り、進めていけば危険はないですよ」とさらり。「成功や失敗など、先輩方が築き上げてきた経験が大きな糧となっています」と話す。
○…昭和28年生まれ。出身は北海道。勉強は苦手、遊びは大好きな少年時代。高校卒業後、大学進学のために東京へ。大学卒業後は北海道に戻り地元で就職を考えていたという。しかし、都内で目にした警察官募集のポスターがきっかけとなった。「人の役に立てる仕事に就きたいという思いもあって。警察官なら自分も役に立てるかなという思いから受けました」と当時の心境を語る。警察学校での勉強は厳しかったとか。「当時は、6ヶ月間で全てを学ばなくてはいけなかったのでとても大変だった」と振り返る。「自分で決めた道。途中で投げ出すのは本意ではない」ときっぱり。
○…自宅は相模原。大磯警察署勤務に伴い単身赴任。「単身赴任は初めて。料理や洗濯…不安です」と少し弱気な発言。「妻の有り難さに感謝です」。趣味はハイキングや釣りなど。「大磯に来て町を散策するのが楽しみ」と話す。今後は、「安全で安心な町づくりに努めていきたい」と強調した。
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3月29日