ファミリーコンサートを開催する大磯吹奏楽団団長 松島 幸男さん 大磯町在住 62歳
子どもたちの自信育む
○…市民楽団である大磯吹奏楽団の第33回ファミリーコンサートを二宮町生涯学習センター・ラデイァンで24日(日)に開く。華やかなファンファーレで始まる、吹奏楽の楽曲「ジュビリー序曲」のほか、アニメ・ワンピースのテーマ曲「ウィーアー!」、時代劇でおなじみの曲、松田聖子メドレーなど、子どもから大人まで肩肘張らずに楽しめるプログラムを組んでいる。「団員が演奏したい曲を選びました。全員が集まって練習するのはなかなかできませんが、本番に向けて調子は揃ってきました」と語る。
○…結成は20年ほど前。町立大磯小学校吹奏楽部で指導をしていた卒業生が社会人になって母校を訪れた。「中学・高校でも吹奏楽を続けたが、学校を卒業すると演奏する場所がない」と聞き、「それなら一緒にやろう」。教師仲間とその教え子たちで始めた。町の文化祭や平塚市の吹奏楽フェスティバル、大磯宿場まつりといった地域の行事などに参加している。団員は10代から60代までと幅広い。
○…町立国府小学校教諭。49名いる金管クラブを指導する。「コツさえつかめば、子どもたちは覚えが早い」。入部して間がなく、音を出すのがやっとという児童にも「できることを見つけてやりなさい」と伝える。「他の子よりも毎日30分早く登校して休まず練習に来ることもその一つ。立派なことですよ」と話す。ベテラン教師らしく穏やかな語り口ながら「子どもたちには恐い先生だと思われているかも」。ファミリーコンサートには国府小金管クラブも出演する。
○…青森県弘前市出身。中学で顧問に勧められて吹奏楽部へ。金管楽器のユーフォニウムを任された。「何となく始めた」吹奏楽にのめり込んだ。「今思えば、先生に上手く乗せられたようです」と笑う。教員採用試験を受けるために神奈川へ。吹奏楽と大磯に出会ったのは「たまたま」といい、「偶然の積み重ねで今があるって不思議ですね」。
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