戦争の記憶 伝え残す 二宮町で平和のつどい
戦争の記憶を後世へ伝え、平和を願う「ガラスのうさぎ像平和と友情のつどい」が8月5日、二宮町のラディアンホールで開かれた。同町とガラスのうさぎ像平和と友情推進委員会が共催。今年で22回目。戦争体験をもつお年寄りから子どもまで幅広い世代の町民が参加し、戦争犠牲者らへ1分間の黙とうを捧げた。
挨拶に立った坂本孝也町長は「チーム二宮で平和への願いを全国へ発信し、今後もこのつどいを盛り上げていこう」と述べた。池田宏二宮町議会副議長と来賓の古澤時衛県議が「戦争の記憶を風化させてはいけない」などの言葉を寄せた。また、町立二宮中学校の生徒がガラスのうさぎ像の碑文を朗読。同中学校と二宮小学校の生徒・児童による合唱も披露された。
1945年8月5日、二宮駅周辺を米艦載機の機銃掃射が襲った。この時に父を失った少女の戦争体験記『ガラスのうさぎ』が出版され、大勢の二宮町民の寄付で81年にガラスのうさぎ像を同駅南口に建立。像の周りには今年も町内外の人々が平和への祈りを込めて折った千羽鶴が飾られた。
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