中学生議員が町政に提案 大磯「子ども議会」
大磯町は8月23日、子どもたちの考えを町の事業に活かすため、「子ども議会」を開催した。大磯中学校8人、国府中学校9人の計17人の生徒が議員となり、中崎久雄町長らに質問し、議論を交わした。
議会では生徒たちが5つのグループに分かれ、別荘や邸宅の活用、防犯、姉妹都市との交流など10項目について意見を述べた。
大磯中3年の石井美波さんらに「東日本大震災後に新たに取り組んだ防災対策はありますか」と問われた中崎町長は、「町では様々な対策に取り組んできたが、周知が徹底できていないのも事実。学校などへの情報発信を強化し、何ができるのかを一緒に考えていこう」と呼びかけた。議員を体験した石井さんは、「議場で自分たちの考えをしっかり伝えることができたと思う。中学生にも提案できることはあると感じた」とまちづくりへの関心を強めていた。
子どもたちの意見を町の施策に反映させることを目的とした同議会は今年で3回目。大磯中3年の秋谷明日生(あすみ)さんは昨年に続いての参加。前回の景観維持に関する提案が、町議会を経て予算化された。「真剣に向き合ってくれたことが本当に嬉しかった」という。今回は自転車を運転中に感じた道路整備についての疑問をぶつけた。
傍聴に訪れた生沢在住の女性は、「参加することで歴史や社会の問題への興味が深まるのではないか」と話し、1日議員の奮闘を見守った。町の自然保護について訴えた国府中2年の田川堅太くんは、「議案を考えるにあたり地元について勉強できた。機会があればまた参加したい」と充実した表情を浮かべていた。
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