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書道コンクールで県知事賞に輝いた県立大磯高校3年 二見 愛香さん 二宮町在住 18歳

公開:2012年11月23日

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継続が咲かせた大輪の花

 ○…「放課後、校長室へ行くように」。10月中旬、朝のホームルームで担任にこう伝えられ、唖然とした。何も悪いことなんかしていない。次いで発せられた担任の一言に、また驚かされた。書道でとびきり大きな賞を獲得したからだ。

 ○…「平成24年度JA共済神奈川県小・中・高校生書道コンクール」で県知事賞を受賞した。高校生の部には68点が出品。14文字で構成された課題の漢詩を見事に書き上げ、5種類ある特別賞の中で最も栄誉ある賞に輝いた。毎年出品するも「小学生のとき以来、大きな賞をとれなかったのでびっくり」と本人。そして、家族、書道教室の先生までもが目を丸くしたという。

 ○…書道を始めたのは8歳。4つ年上の姉が習っていたことがきっかけで地元の教室へ通いだし、中学からは小田原の先生に師事を仰ぐようになった。中学時代はテニス部の練習後、小田原へ。「眠かった」と当時の苦労を口にするが、辞めはしなかった。「書くのが好きだから」。今でも毎週、教室で腕を磨いている。

 ○…静寂に身を委ね、「書くときは無心」というが、ひとたび筆を置くと明るさ全開。マイクを握れば、AKBの曲で友達と盛り上がる。高校ではソフトボール部のマネージャーを務め、仲間を元気に励ます。書道では「ハネ」や「トメ」といったきめ細かさが要求され、さぞかし几帳面かと思いきや「性格は大ざっぱ」と一笑。夏場にドリンクの氷の補充を忘れ、ぬるくなったまま部員の口へ。外見は今どきの女の子だが、内面は書道によって大きく成長した。集中力もその1つ。最後の1画まで神経を研ぎ澄ませることが、何事も諦めない気持ちを培った。

 ○…書道から得たものがもう1つ。夢。教室で子どもたちを指導する小田原の師に触れ、保育士を目指すようになった。「先生、子どもの一生懸命な姿を見て、私も教える仕事がしたいと思った」。これから夢を現実に書きなぞる。
 

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