古文書裏打ちを公開 郷土資料館で修復活動
大磯町郷土資料館で17日、古文書の裏打ち作業の一般公開が行われた。裏打ちは、虫食いや破損で傷んだ紙の裏に別の紙を張って補強する技法。同資料館では古文書裏打ちクラブのメンバー12人が毎月第3土曜日に活動。技術を磨きながら、歴史的価値のある資料の修復に取り組んでいる。
この日は襖(ふすま)の下張りに使われていた、明治初期の役所文書とみられる資料の裏打ちを行った。糊づくりから始まり、水を含ませたレーヨン紙を台紙に古文書を置いて伸ばし、細かい紙のめくれなどをピンセットで整える。糊付けした裏打ち紙と本紙を合わせ、板に張り乾燥。周囲を裁断して一通りの工程が完了する。同町広報カメラマンとして訪れ、裏打ちを体験した上田寿明さんは「細かい作業は大変だが、古文書を再生することは宝の発見につながる」と作業の様子を写真に収めていた。
同資料館では古文書裏打ちクラブと解読クラブの新会員を募集している。活動に興味のある人は体験することもできるという。問い合わせは【電話】0463・61・4700。
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