ホタル幼虫を放流 3町児童が自然体験
県内でも数少ない湧水が出る中井町の厳島湿生公園で16日、自然体験会があった。葛川流域にあたる大磯・二宮・中井町の小学生たちが野鳥観察やホタルの幼虫の放流を行い、交流を図った。
体験会は中井町子ども会育成指導者連絡協議会が主催。自然の大切さを学び、葛川で結ばれた地域の交流を図ろうと開かれた。小学生と未就学児47人、保護者24人が集まった。参加者は班に分かれて野鳥を観察。野鳥の会の会員から特徴や習性を教えてもらい、樹木や水辺に目を凝らしてセキレイやモズなどを見つけた。
地域住民が環境保全活動をしている同公園はホタルの生息地としても知られ、体験会では厳島ホタルの会が産卵から育成したホタルの幼虫約300匹を放流した。同会メンバーにホタルの一生について話を聞いた子どもたちは「元気に育ってね」と幼虫に話しかけて水路に放した。
青少年ボランティア・二宮シニアリーダースクラブの協力でレクリエーションゲームも実施。真冬の寒さに負けず、児童らは芝の上を元気に動き回った。
兄妹で参加した森山直人くん(井ノ口小5年)は「成長したホタルを見るのが楽しみ」、栞ちゃん(5)は「スズメやカモ、可愛い鳥がたくさんいた」。カワセミを観察した近藤維央くん(中村小1年)は「近くで見ることができ、体のオレンジ色や青がとてもきれいだった」と話した。
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