二宮町予算案 子育て施策を拡充 一般会計77億1千万円
二宮町は2013年度予算案を発表した。一般会計は前年度比2・6%増の77億1千万円。特別会計が同2・7%プラスの72億4154万8千円で総額149億5154万8千円(同2・7%増)。新年度は定住人口の確保へ向けた子育て支援策に重点を置く。
3月補正と一体化公共事業を推進
歳入の柱となる町税は36億551万9千円(前年度比0・9%増)を見込む。使用料や財産収入、繰越金などを合わせた自主財源の歳入全体に対する割合は56・8%。一般会計予算額が前年度より1億9800万円増えた分は、基金の取り崩しと町債6億4820万円(同13・3%増)の発行などで補った。
また、国の緊急経済対策に基づき、3月補正予算と13年度当初予算を一体化。3月補正による事業としてせせらぎ公園木道の全面改修(6100万円)、二宮小学校大規模改修(1億3418万4千円)、町道271号線と27号線橋りょう補修工事(1億1990万円)の公共事業を積極的に推進していく。
町の予算を町民1人当たりに換算した金額は26万3951円。これを家計に例えると、そのうち自分で稼ぐ収入(自主財源)が14万9809円、親からの援助(依存財源)が11万4142円。借金(町債)は13年度末残高で48万6202円になると見込まれる。
山西小トイレ洋式化へ改修
少子高齢化のなか町の人口減少に歯止めをかけるため、町は子育て世代の定住を促す施策に力を注ぐ。新年度を「子育て元年」と位置づけて、事業再編や機構改革を実施。新たに子ども育成課を設置する。山西地区の旧国立小児病院跡地に保育所機能を備えた子育て支援施設の整備について検討を始めるほか、児童相談員の配置(350万2千円)、山西小学校童の和式トイレ50個室のうち20個室の便器を洋式にする改修工事(304万5千円)、そだれん(怒鳴らない子育て練習講座)の普及(9万5千円)などに取り組む。
このほかに(仮称)剪定枝資源化施設整備事業(2億9273万7千円)、新交通システムの導入・検討(1152万4千円)、消防第3分団詰所整備(5394万3千円)、吾妻山公園再整備(7800万円)などを盛り込んでいる。
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