二宮西中 お菓子作文で優秀賞 全校生徒がコンテスト挑戦
二宮西中学校(作田雅弘校長・生徒数320人)の全校生徒が意欲的に文芸コンテストに応募し、続々と表彰を受けている。全日本菓子協会などが主催する「お菓子で元気になろう!」作文コンテストで優秀学校賞を受賞。NHK全国短歌大会では加藤大貴さん(1年)が「100人一首大賞」を受賞した。
日常を見つめ文章に表現
全国の小中学生を対象にしたお菓子作文コンテストには今年度、377校から応募があった。そのなかで二宮西中は中学校ベスト10校にあたる優秀学校賞に選ばれた。同賞の受賞は2年連続。賞品はチョコレートとポッキー各120個、ポテトチップス60袋、ようかん192個など10万円相当の菓子。段ボール箱18個が3月1日、同校に届いた。1年生の目黒小春さんは「こんなに沢山のお菓子がもらえるなんてびっくり」と目を丸くする。
身近な菓子がテーマの作文で、生徒たちは日常の些細な出来事や体験を見つめ、家族や友人らに対する思いを巡らせながら文章をまとめた。塾で1日中勉強して疲れた時に一人の子がチョコレートをみんなに配ってくれたこと。姉と一緒にケーキを作って姉弟の仲が近づいたと感じた。落ち込んでいる時や友だちとけんかした時に菓子を食べると、ほっとした気持ちになれる。応募作品2万9827点のなかで個人優秀賞を受賞した二見哲平さん(3年)は「僕にとってお菓子イコール祖父」。和菓子職人だった祖父の菓子を食べた思い出を振り返り、菓子の甘さに通じる人の心の優しさに気づいた経験をつづった。
NHK短歌は大賞・入選
幼児から中学生までの作品2万998首が寄せられたNHK全国短歌大会ジュニアの部。大賞に輝いた加藤さんは「パソコンのほんとかうそかわからない情報いつもあなたのそばに」と詠んだ。ほかに生徒9人が入選した。
生徒の意欲引き出す
「お菓子作文は頑張っている生徒たちに賞品を還元できると思い、提案した」と国語科主任の植原丸美教諭。同校では「伝える力」を伸ばす教育に力を入れ、教諭がインターネットなどでコンテストを探し、生徒にチャレンジを促している。1月には日本赤十字社主催のいのちと献血俳句コンテストで団体賞を受賞。同教諭は「学校全体の雰囲気が良く、生徒が落ち着いて集中しているからこそ、創作や表現活動に取り組むことができる」と話す。
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