大規模災害発生時に外部ボランティアを受け入れ、被災者のニーズにあわせた活動調整を行う二宮町災害ボランティアコーディネーター協議会が発足し、3月27日に二宮町社会福祉協議会会議室で設立総会が行われた。
1995年の阪神・淡路大震災以降、大規模災害の被災地には全国からボランティアが集まり支援活動を行うようになった。東日本大震災では、発生から1年間で延べ100万人を超えるボランティアが被災地の復興に尽力したという。
神奈川県の湘南地区は神縄・国府津松田断層帯に近く、相模湾を震源とする南関東地震などの発生が懸念され、大規模災害の可能性がある地域だ。二宮町では、災害発生時に外部から集まるボランティアの受け入れや、被災者の要望にあわせた支援活動を行うための調整役となる組織体制の構築が課題となっていた。
設立総会では、会長の田口謙吉氏が「これからも活発に議論して、普段から防災に取り組める組織にしていきたい」と挨拶。会則や今年度の活動計画が披露された。現在は、災害ボランティアコーディネーター養成講座の受講者や、実際に被災地で支援活動を行った町民など21人が参加しており、今後は研修や他市・町のボランティア団体との交流会なども予定している。
ボランティアコーディネーターは、特別な資格を必要としない。「この地域では高齢者の被災者が多いから医薬品が多めに必要」「がれき処理が重点的に行われるため人手が必要」など、被災地や被災者の要望にあわせた的確な支援を行うために、ボランティアの活動を調整する役割だ。同協議会では「ご協力いただける方、少しでも興味を持たれた方は社会福祉協議会までお問い合わせを」と話す。
大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|