平塚市は、現在改修工事を進めている平塚駅南口広場について、5月末を目途にベンチや園路を整備、憩いの場として開放する。4月25日、落合克宏市長が記者会見で発表した。
南口広場は駅南口の正面に位置し、海岸方面に向かう玄関口。市制30周年を記念して建造されたブロンズ製の人魚像「海の讃歌」(澤田政廣(せいこう)作)をはじめ、噴水や花壇などで飾られた、おなじみの場所だ。
今回の整備では、柵で囲まれていた広場に入口を2つ設け、中央にある噴水の周囲をスロープやプランターで装飾。6つのベンチを置き、市民が待ち合わせをするなど、憩える空間にするという。
広場整備の背景には、全国有数の生産量を誇るバラにちなんだまちづくりに向けた動きもある。南口広場では今年1月、市民活動団体や地元住民らが、行政との協働事業としてバラの苗28種、53株を植樹。消毒や肥料、芽欠きといった管理も、市民団体の「平塚 花のまちづくりの会」らが、市民活動ファンドの資金を活用して行っている。
市では、植栽されたバラを間近に見られるように改修することで、南口広場をバラ鑑賞の玄関口と位置づける。今後、ここをスタート地点として、総合公園や八幡山の洋館、花菜ガーデン、ホテルサンライフガーデン、パイロットコーポレーションなど、市内の「バラの名所」を発信していきたいとしている。
平塚 花のまちづくりの会は「噴水の周りでくつろいで、バラいっぱいの空間を楽しんで欲しい」と話している。工期完了の5月末には見頃を迎えそうだ。
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