大磯署管内 不審な電話に注意 振り込め詐欺発生
振り込め詐欺の被害が止まらない。今年4月までの県内の認知件数は245件(前年同期比78件増)。被害総額は約7億8800万円で、前年同期の2倍近くに及ぶ。大磯警察署管内では4月に1件発生した。
同署生活安全課によると、管内で4月末頃から振り込め詐欺の前兆とみられる不審な電話が盛んにかかってくるようになった。高校の同窓会名簿が悪用されていた。同署は金融機関に対し、多額の現金を引き出す高齢者などに特に配慮して被害防止を図るよう協力を要請した。
振り込め詐欺が発生したのは、それと同じ時期の4月末。コンビニエンスストアのATMから100万円を振り込み、後で騙されたことが判った。「銀行や信用金庫など金融機関では詐欺を警戒して職員が客に声をかけ、被害を未然に防ぐことができる。客の出入りが激しいコンビニでは周囲が気づきにくい。犯人はそれを利用したのだろう」と同署員は話す。
ところが最近は振り込みではなく、手渡しで現金を要求する手口が横行。県警がまとめた発生認知状況(今年1月〜4月)では手渡しが85%を占める。「本人」が直接取りに行くと電話で話し、間際になって会社の上司や同僚、友人といった代わりの人物が向かうやり方だ。自宅へ取りに行く方法やバイク便を使うケースのほか、人気のない場所に呼び出す例もある。
振り込め詐欺の前兆電話は収まってきたが、「『すぐに金を用意して』という不審な電話にはくれぐれも気をつけてほしい」と同署は呼びかける。また、県警では民間企業に委託したコールセンターから注意喚起の電話を家庭にかけている。
|
|
|
|
|
|