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天皇賜杯・皇后賜杯全日本ソフトテニス選手権大会に出場する 島田 礼二さん 中井町藤沢在住 23歳

公開:2013年10月18日

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恩師との出会いに感謝

 ○…やるなら天皇杯を目指せ。中井中学校時代の顧問の言葉を実現した。神奈川県代表として、10月25日から27日まで茨城県で開催される第68回天皇賜杯・皇后賜杯全日本ソフトテニス選手権大会に出場する。「目標だったソフトテニスの一番大きな大会。夢が半分叶った」とはにかむ。大会出場を恩師に報告すると、一緒に喜んでくれたという。卒業アルバムに書いてもらった「決勝戦で特等席を取っておいて」のメッセージを写真でスマホに保管している律儀な青年だ。

 ○…「小さい頃はいたずらっ子だった」と振り返る。学童野球の中井ヘロンズに所属。高校野球を志し、リトルシニアでも活動した。友人の兄にソフトテニス部へ誘われ、「上手な人が多く、強いチームで自分もやってみたい」。持ち前のチャレンジ精神と向上心が沸き立つ。2年の時、「迷いに迷って」それまで続けた野球からソフトテニスへ転向。そこで会ったのが、厳しくも熱意に満ちた教諭だった。

 ○…伊勢原高校でも忘れられない人物と出会えた。「『他の生徒の模範であれ』と、練習よりも私生活や学校生活に厳しい監督でした」。「ソフトテニスにプロはないのだから」と、まずは人として成長することが求められた。キャプテンになった同時期、余命宣告を受ける病に罹った監督からテニス部の一切を任される。指導者不在のチームが揺らぎかけ、プレッシャーを感じたという。「ピンチになった時、先輩が来てくれた。培ったチームワークの大切さを改めて認識し、再び一丸となって乗り越えることができた」。インターハイでは3回戦まで進出した。

 ○…大学卒業後は小田原市職員になり、社会人1年目。週末は練習と試合に明け暮れる。「町のコートを使わせてもらうなど、テニスができる環境が整っている。恩師や周りの人に恵まれたおかげ」と姿勢はあくまでも謙虚。天皇杯で勝利をつかむという、もう半分の夢に向かってまい進する。
 

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