大磯町が駐輪場用地として購入したJR大磯駅前の約5千平方メートルの土地について、大磯駅前用地利活用検討委員会が11月6日、土地のゾーニングについての答申書をまとめ、中崎久雄町長に提出した。
この答申では、用地の歴史や自然、眺望を活かすため、駐輪場建設や土地利用は駅全体の景観的価値の向上に配慮するとともに、北側築山や地形等を極力維持継承する工夫や演出を要望している。
そのうえで、【1】新たな駐輪場はコストを十分考慮し、現在の東駐輪場の付近にコンパクトに建設する。【2】県道と町道が交差する場所について、交通安全の面から広場の確保が望ましく、現状の交番や観光案内所等の再配置を検討する。【3】用地への出入りは県道側と町道側の両方が望ましく、歩行者対策の緑道を設置する。という3点の要望が柱となっている。
これらは、これまでのワークショップや意見交換会であがった町民からの声を踏まえ、学識経験者や町民などで構成する同委員会が過去2回の審議を経て意見をまとめたもの。駐輪場については、既存の東駐輪場を解体して新たに建設する案と増改築して継続使用する案があり、費用対効果や耐震強度なども考慮して計画することを求めている。また、答申をまとめた6日の審議では、商店や交番などの再配置が必要な県道と町道が交差する角地について委員から「将来像が見えていない現状での答申は、難題を突き付けることになるのでは」との声もあった。
今回の答申は駐輪場建設の最終決定ではなく、今後はこの答申を参考に大磯町自転車等駐車対策協議会が駐輪場の概要を検討。中崎町長に答申し、その後最終的な駐輪場の建設案が決まるという。
なお、土地の活用方法については12月中旬以降、同委員会の第4回審議から検討が始まり、改めて答申が行われる。
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