「緑濃く、人が創造的」 大磯の魅力テーマに討論
町内外から参加者が集ったシンポジウム
大磯のまちの魅力について考えるシンポジウムが12月１日、大磯城山公園旧吉田茂邸地区内の管理休憩棟で開かれた。地域に残る歴史的な住宅や別荘の保存・活用を目指す湘南邸宅文化ネットワーク協議会が主催。大磯町内のほか近隣の小田原市、横浜市などから約70人が集まった。
初めに大磯町郷土資料館の曾根田貴子さんが「大磯別荘史」の演題で基調講演を行った。海水浴場の発祥と大磯駅開業などをきっかけに、政財界の要人や文化人らの別荘地として大磯が発展した経緯を説明した。
続いてパネルディスカッションがあり、パネラーに大磯町民で雑誌編集者の北出美由紀さん、ガーデンデザイナー志村みかさんら女性４人が登場。それぞれの立場から「自分で何かを創造したり発信したりして、住んでいる人たちに魅力がある」「大磯は町全体がきれい。住民の庭に対する意識も高い」「海があって緑が濃く、自然環境が素晴らしい」などと意見を述べた。
また、大磯駅前に建つ洋館大磯迎賓舘の支配人渡辺美智子さんは「昔の雰囲気を残して維持するのは手間がかかり、難しいが、古い建物は宝である」と発言。「広報おおいそ」のこども記者を務める中学生内海帆奈美さんは「町のキャラクターいそべぇや美味しい食べ物を通して、多くの人に大磯を知ってもらえたらいい」と話した。
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