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JR二宮駅の駅長を務める 縄 浩太郎さん 横浜市在住 52歳

公開:2014年2月7日

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小回りの利く身近な駅に

 ○…吾妻山・菜の花ウォッチングで賑わうこの時期は、二宮駅も一年で一番乗降客が多い。「二宮駅の社員は10人と多くはありませんが、小回りの利く職場として常に柔軟な対応を心掛けています」と話す。これまでは戸塚駅や中野駅、横浜支社など大規模な部署での仕事が多かった。「二宮町の皆さんは、話をしやすくてとても身近に感じます。大きな駅では巡回の警察の方を『お巡りさん』と呼んでいましたが、ここでは名前で呼ぶようになりました」と、昨年6月の就任以来すっかり町に馴染んでいる。

 ○…駅での仕事は子どもの頃からの憧れ。「鉄道が好き。でも警察官にもなりたかった」。そこで目指したのが、当時の日本国有鉄道(国鉄)にあった鉄道公安職員。駅構内や国鉄敷地内の犯罪を取り締まる「鉄道のお巡りさん」だ。無事国鉄に入社し、2年間の駅勤務を経て登用試験をクリア。夢を叶え「楽しかったね」と笑顔で当時を振り返る。だが1987年に国鉄が民営化され「警察官として県警に行くか、鉄道の仕事に残るか」という人生の選択を迫られた。「とても迷った」が、やはり駅員として生きる道を選んだ。

 ○…大学が史学科だったこともあり、歴史が好き。駅長のデスクの前には、二宮駅の開業当時や関東大震災の爪痕を残す写真が並べられている。「1982年に橋上駅舎になって、南北を自由に行き来できるようになった。当時の人たちが懸命に要望活動をして、悲願が達成されたんです」と話に熱がこもる。今も駅長の仕事の合間に、二宮駅の歴史を調べているという。「駅の歴史を伝えるものが少ないのは、ちょっと寂しいかな」とつぶやく。

 ○…家族は夫人と息子の3人。中学3年生の息子はサッカー部で汗を流す日々だという。「昔は『親子3代国鉄』という家庭も多かったですけど、今はわからないですね」と微笑む瞳に、良き父親の一面をチラリとのぞかせる。

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