軽便鉄道を詳説 講演会に多数の参加者
かつて、秦野の葉たばこを二宮へ運搬するためにひかれ、大山への参拝客などを乗せた湘南軽便鉄道。今はなきこの鉄道を語る講演会が2月9日、二宮町の生涯学習センターラディアンで行われた。
講師は二宮町出身で「湘南軽便メモワール」の著者である渡邊喜治氏。馬車鉄道から軽便鉄道、湘南軌道と姿を変えた湘南軽便鉄道の歴史を振り返り、現存する資料から数字やグラフを使った解説も行われた。
鉄道関係の法整備など難解なテーマでは、ユーモアを交えた解説で会場の笑いを誘った。さらに、県内の鉄道網が整備される様子をプロジェクターで図解し、軽便鉄道のひかれた経緯も説明。関東大震災や小田急線開通による経営難、秦野と二宮を行き来する人の少なさなど、軽便鉄道がなぜなくなってしまったのか、データをもとに渡邊氏がまとめた私見も示され、来場者は興味深く講演に耳を傾けていた。
講演の参加者からは「わかりやすく軽便鉄道の話をしてくれて楽しく聞けた」「秦野二宮間の電車が今もあったら便利なのに」などの感想があがっていた。
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