世界6大マラソン大会を走破した 池田 辰夫さん 中井町遠藤在住 76歳
夢は90歳でフルマラソン
○…世界6大マラソン大会に挑戦し続けて10年。ニューヨーク、ベルリン、ロンドン、ボストン、シカゴと走破し、今年2月23日に行われた東京マラソンでついに6大会を走破した。「まさかこんなに走り続けるとは思ってもいなかった」と満面の笑み。自宅の玄関に飾られた完走メダルは、自身の大切な勲章だ。
○…若い頃、走るのは「どちらかといえば苦手」だった。毎日精力的に仕事はしていても「肉が好きでお酒も毎晩飲んでいた」という生活で体重は80kgに。「痛風になって医者から『運動しろ』って言われてね」と苦笑しながら振り返る。娘が通っていたスポーツジムに足を運び「一番手軽にできる」と、ランニングを始めたのは60歳になってからだった。今では毎日約15Kmを走り、ジムでウエイトトレーニングや水泳で汗を流す。体重は52kgまで絞った。「帰ってきたらマッサージマシンで体をほぐす。疲れを翌日に残さないから毎日続けられる。日々の体のケアが大切」と大きくうなずく。
○…フルマラソンへの出場は38回を数える。「走っている時は辛い。特に35Kmくらい走った時が一番きつい。でもゴールした時の感動はたまらないね」と、すっかりマラソンの虜になっている。「走るのはそんなに速くない」と謙遜するが、東京マラソンでは70歳代の年代別で8位。シカゴの大会でも75歳から79歳の年齢別で2位と、輝かしいタイムを残している。
○…夫人を10年以上前に亡くし現在は1人暮らしだが、5人の孫が時折遊びに来るという。「スポーツをやっている孫もいるけれど、なかなか一緒に走ってくれない」と笑う。毎日の練習やジムのマラソン仲間との大会など、毎日が充実している。「ここまで続けられたのは仲間がいてくれたから」と目を細める。「80歳でホノルル、90歳で東京マラソンをもう一度走りたい。仲間とも約束しているんだ」。情熱を原動力に、今日も颯爽と町を駆け抜ける。
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