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サーファーたちが海を再生 北浜海岸を大規模整備

公開:2014年6月13日

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重機で集めた砂を海へ
重機で集めた砂を海へ

 「みんなの海を俺たちの手で――」。大磯の海水浴場として毎年多くの人が訪れる北浜海岸を、地元のサーファーたちが整備している。同海岸は、昨年の台風による波の影響で海底が複雑に変化。安心して楽しめる海岸を取り戻すために、有志が立ち上がった。

 作業2日目となる6月7日、強風で横殴りの雨が打ちつけるなか、同海岸ではサーファーたちが重機を導入して砂浜の整備を続けていた。重機で波打ち際まで集めた砂を海に入れていく地道な作業。「2日間でだいぶ進みました」と、日本サーフィン連盟湘南西支部の柏原亮介支部長は手ごたえを話す。親しんできた海のために、仲間とともに作業は夕方まで続く。「波の影響もあってすぐには結果が出ない部分もある。砂の入り具合を見ながら調整を続けていきます。海の家が建ち始める7月頭までには終わらせたい」と眼差しを海に向ける。

 同海岸は、砂の堆積で海岸が広がっている。しかし、水面下では昨年の台風の影響が残り、海底が複雑に隆起していた。

 海に入るサーファーたちはこの変化に気づき、海底を調査。その結果、ある場所では波打ち際から沖に5mほど進むと、水深が約2・5mまで深くなっていた。同海岸のシンボルでもある兜岩の周辺では逆に砂が集まって浅くなっており、柏原さんによると「普段なら抜けていく砂が残ったり、本来砂がたまる場所なのに離岸流ができたりしている」と話す。

 海水浴場開設まで残された時間は少ない。行政に依頼しては間に合わない。「それなら自分たちでやろう」。仲間たちで声をかけあい、作業は全員がボランティア。大規模な整備が必要なため重機をレンタルし、費用はカンパで集めた。

 作業開始から数日で、水深2・5mほどの場所は1・5mほどまで浅くなった。海を愛する情熱を原動力に、サーファーたちは相棒のボードをひと時休ませて、連日波打ち際に立つ。

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