湘南の輝き 出荷始まる 高い糖度で贈答用に人気
選別機にかけられる「湘南の輝き」
大磯町生沢のＪＡ湘南みかん選果場（二宮雄二場長）で今年も地元特産ハウスみかん「湘南の輝き」の出荷が始まった。糖度が高いジューシーな果肉が特徴で、今年は９月上旬までに計50トン程度の出荷を見込んでいる。
湘南の輝きは同ＪＡが２００５年に商標登録したブランドみかん。ハウス栽培されるため、露地ものに比べて４カ月ほど早く収穫できる。徹底した水分と日照の管理で実ったみかんは糖度12度以上で酸味が少なく、果汁がたっぷりと詰まった果肉は高品質みかんとしてお中元やお盆の贈答用に人気が高い。
初出荷となった６月19日、みかん選果場で作業に汗を流す生産農家は「皮が薄く、糖度が高いバッチリの出来」と満面の笑みで作柄に太鼓判を押す。収穫されたみかんは選果場職員が色づき具合やキズを確認し、サイズと等級で選別したみかんを丁寧に箱詰めしていった。
今年湘南の輝きを出荷するみかん農家は大磯町・二宮町の７軒で、昨年から２軒減った。冬の記録的な大雪でビニールハウスが倒壊するなど被害を受けた農家があったほか、「昨年より１割以上高い」という重油高騰も大きな負担になっているという。だが、毎年出荷を楽しみにしている人たちのために、農家は時に室温が40度以上になるというハウス内での作業に精を出す。みかん農家の一人は「昨年好評だったお手頃な１・25kgサイズを今年も販売します。多くの方に手に取ってもらえたら」と話す。
湘南の輝きについて問い合わせはみかん選果場（大磯町生沢９６６【電話】０４６３・７３・１３６６／平日受付）。なお、みかんを購入できるのは選果作業を行う月曜日と木曜日のみ。
また、平塚市寺田縄にあるＪＡ湘南大型農産物直売所「あさつゆ広場」（【電話】０４６３・５９・８３０４）でも取り扱っている。
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