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徳富蘇峰記念館 「カタルパ」苗木を植樹 新島襄の命日に合わせて

文化

公開:2015年1月30日

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苗木を植える竹村支部長(左)と塩崎常務理事
苗木を植える竹村支部長(左)と塩崎常務理事

 同志社校友会神奈川県支部(竹村慶三支部長)による「カタルパ」苗木寄贈・植樹式が1月23日、二宮町の徳富蘇峰記念館(二宮605)正面玄関前で実施された。「カタルパ」の種子を初めて日本に持ち込んだのは同志社創設者の新島襄と言われており、寄贈・植樹式は新島襄の命日に合わせて行われた。

 カタルパの木は日本では珍しい北米原産の落葉樹で、和名はハナキササゲ。5月頃に白いベル状の花をつける。新島襄(1843〜90年)は1877年にアメリカからこの種子を持ち帰り、徳富蘇峰(1863〜1957年)らに送った。現在はそれらの種から育った木が国内の数カ所で花を咲かせ続けている。

 徳富蘇峰は1876年に京都の同志社英学校に入学。80年に中途退学した後も新島襄との師弟関係は続き、新島襄が生涯を終えた静養先の大磯町の旅館「百足屋(むかでや)」で遺言書を筆記した人物とも伝えられている。

 今回寄贈された「カタルパ」の苗木は、同会神奈川県支部のメンバーが蘇峰の故郷である熊本県の小学校を訪問して手に入れたもの。寄贈・植樹式には竹村支部長をはじめとする5人のメンバーが出席し、徳富蘇峰記念館の塩崎信彦常務理事や蘇峰堂梅園樹木医らが立ち会った。

 植樹式に際し、塩崎常務理事は「以前からカタルパの木が手に入らないかと思っていた。新島先生の命日に合わせて植樹式ができて大変光栄に思う」と、謝辞を述べた。

 同記念館は蘇峰の13回忌に当たる1969年、晩年に秘書を務めた塩崎彦市氏が自邸内に建設したもの。蘇峰から託された新島襄や伊藤博文らからの書簡約4万6千通をはじめ、蘇峰が著した『近世日本国民史』などの図書約1万冊、吉田松陰の真筆「三余説」ほかを所蔵。蘇峰堂の梅は神奈川の花の名所100選に選ばれている。

約10年後には花を咲かせるという
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