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アート表現、生きる刺激に 画家の自宅等を開放

文化

公開:2015年3月6日

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現代美術作家の朝比奈賢さん
現代美術作家の朝比奈賢さん

 画家の自宅とアトリエを開放し、誰でも自由に「表現」できる場を提供するという試みが3月20日(金)から、大磯町東小磯でスタートする。これは現代美術作家の朝比奈賢さん(40)の企画により始められるもので、現在、この試みに参加する老若男女を受け付けているという。

 「大磯アートハウス」と名付けられた朝比奈さんの自宅兼アトリエには、本人の現代美術作品や美術コレクションなどを展示。その空間の中で来場者が心に思い描いたことを自由に「表現」し、自分なりに描いたそれらの作品を自宅へ持ち帰って飾ることがこの試みのコンセプトとなっている。

 朝比奈さんが自宅やアトリエなどを公開しようと決意したきっかけは、すどう美術館(小田原市)の須藤一郎館長と出会ったことにあるという。大学で建築を学んだものの進路に悩んでいた当時、同館長が銀座で運営していた画廊を訪れた。そこで、スペインへの留学制度の案内を目にして応募。絵画での実績はなかったものの、22名の中から選ばれ、2カ月間マドリッドで学んだ。帰国後も同館長との美術を通した活動は続き、2012年から14年までの毎年、東日本大震災で被災した岩手県大槌町を訪問してコンサートや絵の展覧会も開催。14年3月には小田原市内のホテルを丸ごと借りきってワークショップ会場に。各部屋を24人のアーティストや美術コレクターの自宅に見立てて開放し、700人ほどの集客を得たという。

 「大槌町を訪問した際、須藤館長が仮設住宅に住む方へ自作の絵をプレゼントする企画がありました。後日、その方から『仮設住宅に絵を飾ることで心に潤いができた』との感謝の手紙をいただき、アートは人を生かす方向へと導く力があると実感しました」と話す朝比奈さん。同館長が30年程前、町田市内にあった自宅を同様に開放していたことも後押しし、2013年12月から「大磯アートハウス」の設立準備に取り掛かったという。

ミニワークショップ実施

 3月20日のオープン後は毎週金曜日から日曜日までの午前11時〜午後6時に自宅を開放。お茶を飲みながら実際に絵画作成を体験するミニワークショップを実施する(大人500円・中学生までの子ども300円※子ども入場料は若手アーティスト育成や東北支援などの活動資金として活用)。「今は表現することに乏しい時代。楽しさや苦しさも体験し、生きる刺激にして欲しい」と朝比奈さんは語る。詳細は【携帯電話】090・2904・4831。

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