振り込め詐欺の被害に遭わないよう呼びかけるポスター19枚を二宮中学校と二宮西中学校の美術部員が描き、二宮町の掲示板に張り出された。地域の防犯活動に貢献したとして、大磯警察署長から両校美術部へ感謝状が贈られた。
孫世代からお年寄りへ注意喚起をしてもらおうと、同署が両校へ制作を依頼した。ポスターは二宮町の掲示板72カ所のうち、西友二宮店や老人憩の家など高齢者がよく立ち寄る所にある19カ所に5月13日まで1カ月間掲示している。その後は「金融機関やコンビニエンスストアなどで掲示に協力してくれると有り難い」と同署生活安全課は話す。
16日に二宮中美術部の部長と副部長の村井唯衣羽さん、二宮西中美術部の部長草間愛理さんと副部長秋山美梨さんの4人が警察署を訪問。「素晴らしいポスターを作成してくれた」と加藤登志夫署長から感謝状を受け取った。大磯少年補導員連絡会の蓮実茂夫会長から記念品も渡された。生徒たちは「注目される色合いを工夫して描いた」「ポスターを地域の人に見てもらえて嬉しい」などと語った。
今年すでに4件被害約2千万円
管内で昨年発生した振り込め詐欺は14件。被害総額約7060万円にのぼる。今年は4月15日時点で4件、約1945万円。8日には「前兆電話があった」という通報が約30件寄せられた。防災行政無線による広報や詐欺グループの通話を妨げる作戦などで被害防止に努めたが、1件200万円の被害が発生した。
同署は「多額の現金を引き出す際は預金小切手の利用を勧める」と話す。犯行人に小切手が渡っても現金化に時間を要し、その間に本当の息子や孫と確認を取れば被害を防げるという。
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