大磯・二宮・中井版 掲載号:2015年7月24日号 エリアトップへ

アトリエ兼自宅を他作家の個展会場として開放している 朝比奈 賢さん 大磯町東小磯在住 40歳

掲載号:2015年7月24日号

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自分らしく表現して欲しい

 ○…現代美術作家として創作活動する傍らで、7月から月替わりで、大磯町にあるアトリエ兼自宅の和室を他作家の個展会場として開放。活躍が期待される作家たちの作品を展示し、活動のアシストを始めた。「自分の作品を飾るだけでは空間に広がりがありません。色々な作家にこの空間を使ってもらうことで新鮮味が生まれ、活性化して行けます。訪れた方々とのつながりの場としても活かしていけます」と、この試みをスタートさせた動機を話す。今年3月にオープンさせた『大磯アートハウス』では、月に2回ペースで地域の児童や園児らを対象にしたワークショップを開催。童話作家の詩を題材にして声質から受ける印象を好きな色で表現し、仕上がった作品をプレゼントし合う手法の朗読会なども行っているという。「今の社会は子どもたちにとって厳しい情況にあると思います。与えられた学習をこなしていくだけではなく、自分たちにあった表現手段を発見して欲しい。これは大人たちにも通じることだと考えます」

 ○…昭和49年に名古屋市で生まれ、その後、高校卒業までを茨城県つくば市で過ごす。横浜国立大学進学を機に横浜市へ。大学では建築を学んだ。卒業後は進路に悩み、数々のアルバイトを経験しながら読書に没頭。ロマン・ロランやトルストイの作品にのめり込み、これが芸術の道を志すきっかけに。動物園に通い、ひたすらデッサンを描き続ける日々を重ねた。絵を描くことは子どもの頃から好きだったそうだが、「悪い意味で”いい子ちゃん”でしたから、自分の欲求にふたをして自分を押し殺していた少年だった」と語る。「だからこそ、今の子どもたちには自由な表現を持っていて欲しいと実感できるのだと思います」

 ○…「文化の蓄積ができる街になればいいなと思います。次世代へとつないでいくため、受け継ぎ、引き継いでいく活動を今後も続けていきたいですね」

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