NPO法人大きなおうち代表理事を務める 高橋 彰子さん 平塚市在住 42歳
本と出会う楽しさ伝える
○…インターネットで多数の賛同者から資金を募り、目標金額に達すればプロジェクトは成立。到達しなければ支援金はなし。クラウドファンディングという新しい資金調達の方法で大磯人形劇まつりを開催しようと、協力を呼びかける。日本初のクラウドファンディングサービス「READYFOR?」で寄せられた支援金は8月3日時点で6万4千円。9日午後11時までに12万円以上集まれば企画は成功だ。人形劇団ひとみ座など5つの劇団を招く公演を大磯町立図書館で9月23日に予定している。
○…「子どもたちが本と出会う機会をつくりたい」。同まつりはそんな願いから、図書館の利用普及や読書推進活動などを行うNPO法人大きなおうちが主催する。2年前から開催し、今年で3回目。昨年は大磯町の補助金を謝金に充てたが、プロの劇団に継続して来てもらうにはそれなりの対価が要る。そこで、子ども向けイベントの特集をしていた「READYFOR?」を活用することに。まだ本を読めない小さい子どもや読書が苦手な子も人形劇なら話の世界へ入りやすいという。「劇の後で人形が再び登場したり、人形や劇団員とやりとりできたり、一方通行のテレビとは違う臨場感があります」。「時間と空間を共有して大勢の人と連帯感や共感を持つことは、子どもたちのよい経験になると思います」と語る。
○…大磯町立図書館職員。15年ほど前、職員募集に応じ、司書資格を取った。「資格取得は図書館の仕事の入口。時代によって求められることも変わる。ステップアップは必要です」。本を薦める立場から、子ども向けの定番の本や課題図書などはひと通り読み、常にアンテナを高く張る。
○…分からないことはネットで調べることが普通になったからこそ、情報の正確さやその価値を判断する力は重要だと話す。「人と人をつなぐお手伝いができるのも図書館です。臆せず気軽に声をかけて下さい」
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