松田警察署の第104代署長に就任した 鎌田(かまだ) 耕造さん 神奈川県警視 52歳
「人のためになる仕事を」
○…松田警察署の署長に就任して1カ月が経った。初めての署長としての職務に「日々新しいことの連続で、あっという間でした」と松田署での1カ月を振り返る。所管する1市5町の印象については「自然が豊かで住んでいる人たちがあたたかくコミュニティがしっかりしている」とし、「地域の住民の方からの松田署への期待も大きく、それに応える仕事をしなければいけない」と気を引き締める。
○…1963年、秋田県南部、岩城町(現由利本荘市)の農家に生まれ、高校卒業後は農業への道も考えたが、上京したいとこを追い、神奈川県で警察官採用試験を受けた。家族や親戚が反対するなか、唯一背中を押してくれたのが「世のため、人のためになる立派な仕事だ」という母の言葉だった。1983年に神奈川県警察瀬谷警察署地域課に配属。横浜や川崎、藤沢、相模原などで地域課、交通課、警備課、刑事課、警務課などを渡り歩き、今年8月まで県警本部公安第一課で課長代理を務めていた。
○…妻と2人の娘が暮らす県央地区の自宅を離れ、9月から官舎での生活が始まった。「苦手ではないけどあまり凝ったものもできなくて」と慣れない自炊に悪戦苦闘する毎日。前署長からの勧めで購入した自転車で酒匂川沿いなどを走ることが気分転換になるという。「自然が豊かで、すれ違いざまにあいさつをしてくれる人たちなど、秋田のふるさとに似た雰囲気があり嬉しくなる」と足柄地域には親しみを感じている。
○…署長として赴任した松田署は50年ぶりに建て替えられ、来春には新しい庁舎が完成する。「ここで若い自分が署長になったのもなにかの縁。建て替えに立ち会えるのも大きな経験。これからの松田署の土台作りに力を入れていきたい」。一緒に働く松田署の署員について「打てば響き、スピード感を持ってやってくれている。住民の期待に応えられるように努力を続けてほしい」と期待を寄せる。
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