10月7日に発足した第3次安倍改造内閣で、地元神奈川15区選出の河野太郎衆議院議員(52)=自由民主党、当選7回=が、国家公安委員長兼行政改革担当相に抜擢され、初の入閣を果たした。国家公務員制度担当、消費者及び食品安全担当、規制改革担当、防災担当も兼務する。
河野氏は本紙の取材に対し「私の意見がすべて通るわけではありませんが、一つずつ実現して参ります。安倍総理からは、突破力、発信力に期待するといわれております。河野太郎が大臣になったからこそ実現できたといわれるような仕事をやってまいります」と、意欲を示した。
1996年に初当選した河野氏は、衆議院外務委員長や法務副大臣、総務大臣政務官などを歴任。党内では早くから無駄遣い撲滅プロジェクトに取り組み、昨年から行政改革推進本部長を務めていた。安倍晋三首相は記者会見で「体制に迎合することなく、常に改革を強く訴えてきた情熱の持ち主」と持ち上げた。
一方、原発再稼働を批判するなど、党内では歯に衣着せぬ物言いで知られる河野氏。記者会見で「政府内の議論に参加をすることができるようになったので言うべきところは言っていくが、政府の一員である以上、決まったことについては誠実に実行する」と述べた。
河野氏は1963年に生まれ、平塚市立花水小学校、慶応義塾中等部・高校を卒業後、82年にジョージタウン大学へ入学。同大学卒業後の86年に富士ゼロックス株式会社へ入社し、東南アジア向け商品企画なども担当した。2002年には生体肝移植のドナーとなり、元衆議院議長の父・洋平氏に肝臓を移植。09年には自民党総裁選挙に出馬し、現同党幹事長の谷垣禎一氏に敗れている。
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