大磯ゆかりの人物吉田茂の生涯を浄瑠璃の一つの新内で表現する公演が23日、大磯町の聖ステパノ学園海の見えるホールであった。新内如月流家元代行の鶴賀喜代寿郎さんが張りのある声を時にしぼり出し、頑固一徹ながら不戦の日本を築いた吉田茂の足跡を弾き語りした。会場満員の観客が集まり、巧みな芸に大きな拍手を送った。
オリジナル新内は同町在住の中川滋さんが作詞。喜代寿郎さんが節を付けた。昨年の公演で好評を得た新内「吉田茂」の再上演と、続編にあたる新作「大磯の吉田茂」の初披露となった。
公演会では作詞者の中川さんが桂三十助゛(みそずけ)の高座名で落語を一席務めた。小唄師範の松風英美都さん(同町在住)も出演し、11月23日が命日の樋口一葉にちなんだ「一葉日記」などで美声を聴かせた。
来場者から「新内が心に沁みた」「大磯ならではの詞に感嘆した」などと感想が寄せられた。中崎久雄町長は「新しい大磯の文化を作ってもらった」と話した。
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