二宮町在住の門田由美さんが詩集『日日』(印刷/タウンニュース社)を出版した。1995年から2006年までに書き溜めた作品を1冊にまとめた。「センチメンタル・シンク」「エプロン」「山鳩の啼く日」「百日紅」などと題した29編を収録している。
門田さんは大学時代に詩人の故高田敏子さんの講演を聞いて感銘を受け、高田さんが主宰する詩誌「野火」に入会。18年間在籍した。「詩は感情で書くものではない。観察して書くもの」と指導を受けたという。「『お母さん詩人』と呼ばれましたが、芯が強く、厳しさのある先生でした」
結婚後はカルチャーセンターなどで詩を学び、同人誌に所属。50代で息子たちの独立と親の介護、自身の心身の変調が重なった時期も詩の創作から離れることはなかった。
常にノートを持ち歩き、思い浮かんだ言葉をつづる。生涯学習センターラディアンのエントランスが、お気に入りの場所だ。「そこに座ると、木が見えるのが好きなんです」。「優しい言葉で優しく書き、内容は深い詩」を理想としている。
毎日を丁寧に生きることを心がける。『日日』の作品ではそんな日常を描いた。「(詩集は)およそ10年間の私の軌跡です。ライフワークとして詩を一生書き続けたい」と門田さん。
著書に家族の協力で手作りした『私の朝』『ノー・メイク』などがある。
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