二宮町と中井町は、2016年度当初予算案をそれぞれ19日と16日に発表した。厳しい財政状況の中で、安心して住み続けられるまちづくりや定住・移住促進、子育て支援などに重点を置いた予算配分となっている。
二宮町
一般会計と特別会計を合わせた総額は前年度比マイナス2億609万円(1・3%)の155億1235万1千円。村田邦子町長の就任以来、自ら手がけた初の予算編成では行政サービスをゼロベースで見直した。
一般会計は77億3千万円で、前年度に比べ5800万円(0・7%)の減額。町税や寄付金などの自主財源は1億6494万1千円(3・8%)減少して42億1017万1千円となり、歳入に占める割合は1・7%減って54・5%となる見通し。町債は2270万円(4・4%)増の5億4270万円。
重点施策として、子どもから大人までの健康づくり事業費1325万8千円、妊婦健診補助を従来の6万2千円から7万7千円に引き上げる事業費に1219万4千円、空き家バンク制度の運用と空き家等対策検討のための208万8千円などを予算案に盛り込んだ。地域包括ケアシステムの構築やコミュニティ・スクールの導入に関する検討なども進めていく予定。
歳出では物件費や維持補修費、普通建設事業費、積立金などが前年度より減少し、扶助費と公債費、繰出金、予備費が伸びた。
中井町
一般会計は前年度比で5500万円(1・5%)マイナスの36億4500万円。歳入の根幹となる町税は、個人町民税や固定資産税などの減額によって2363万円(1%)減の24億6342万3千円を見込む。地方消費税交付金と寄付金などは増額となり、前年度2900万円だった町債の発行をゼロとした。
目的別歳出では、議会費や土木費、消防費などが減額となり、農林水産業費は水源林整備や地籍調査などで取り組む事業があることから25%の大幅増となった。公債費は起債の償還が進んだため、20・3%の減額を見込む。
16年度は人口減少対策を重要課題に位置付け、地域活性化促進と暮らしの満足度向上、安全安心なまちづくりに取り組む。シティプロモーション事業に1126万5千円、耕作放棄地を活用した農園整備に185万円、防災専門員設置などの防災対策に1427万3千円の予算を計上した。子どもの学力向上を目指して中学3年生を対象に加える土曜学習、タブレット端末を導入したICT教育環境の充実なども進める。
予算総額は前年度比3802万9千円(0・5%)増の69億9352万9千円。
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