鎌倉時代の舞の名手・虎御前ゆかりの延台寺で5月22日(日)、虎御石まつりが開催される。触れると安産や厄除け、大願成就のご利益があるとされる「虎御石」のご開帳や、外郎(ういろう)売り口上の披露、少年剣道大会の奉納も行われる。
周囲86cm・重さ130kgの虎御石は、跡継ぎに恵まれなかった山下長者の妻に虎池弁財天が授けたとされる。最初は小石だったが、間もなく長者夫婦に生まれた女児・虎の成長に合わせて大きくなっていったという伝説から、子授けのご利益があると信じられている。
石は「十郎の身代わり石」とも呼ばれ、日本三大仇討に数えられる曽我物語の主人公で、虎女と恋仲だった曽我十郎が刺客の工藤祐経に狙われた際、石が身代わりになったと伝えられている。石には矢や刀のような傷跡が残ることから、十郎に対する虎の一途な愛情を表す象徴とも言われる。
祭りでは、延台寺の曽我堂に安置された虎御石が運び出され、年に1度のご開帳を迎える。石に直接触れることができ、例年多くの参拝者が安産や大願成就を祈念するために足を運ぶ。
午後1時から虎御石おねり、本堂前での特別法要が行われる。ご開帳は午後5時まで。2時30分からは、ういろう売り口上研究会(小田原市)による2代目市川團十郎考案の曽我五郎「外郎売り」口上と「ういろう太鼓」が奉納される。3時30分からは、ちびっこ剣道大会と木遣りを行う。虎御饅頭や手工芸品の販売、甘酒の無料サービスも予定している。
問い合わせは延台寺【電話】0463・61・0742。住所/大磯町大磯1054(国道1号線沿い「大磯郵便局」そば、信号「穐葉神社入口」前)
大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|