大磯町姉妹都市協会会長に就いた 森杉 宣夫さん 大磯町西小磯在住 78歳
若者の可能性を後押し
○…夏休みに大磯町の高校生をアメリカ合衆国オハイオ州デイトン市とウィスコンシン州ラシン市へ派遣している。これまでに128人の若者が海外でホームステイを経験したという。8年前、姉妹都市協会役員である友人の依頼を受けて同協会へ加入。6月から会長を務める。「若い人たちには自分の好きなこと、やりたいことを見つけてほしい。世界を見ることで可能性が広がる」と話す。
○…協会設立から38年。「一昨年、米国の高校生のホームステイ受け入れを再開し、軌道に乗ってきました」。この夏にはデイトン市の青年3人を迎え入れる予定だ。地域とボランティアの協力を得て、茶道体験や盆踊り、町内名所めぐりなどの行事を企画している。今後は派遣高校生とホストファミリーらの協力者、協会員だけでなく、一般町民と町内在住の外国籍の人々なども加えた国際交流の機会を作っていきたいと願う。
○…ラシン市に本拠地を置くジョンソン社の日本法人に勤めた。大磯町に本社があった当時、地域交流に積極的な会社の指名で体育指導員として地元の少年野球を手伝った。ジョンソン退社後、シリアルで有名な食品メーカーなど外資系企業で働き、美容技術資格の国際化や美容師の教育・研修プログラム開発に携わる。「ライバル会社へ行くのは前の職場に失礼だから」と、異業種の道を選択した。30歳頃から、『人を動かす』の世界的ベストセラーで知られるデール・カーネギーの対人スキルやコミュニケーションを学び、仕事や家庭、社会貢献といった項目ごとに目標カードの作成を続ける。「人生のトレッキングです。8割位は達成できたかな」と穏やかに笑う。
○…広島県呉市出身。戦時中は母の実家のある岡山県へ疎開、農作業を手伝った。今は自宅の庭と市民農園で野菜を育てる。「苗を植え、花が咲いて実が成るのがとても楽しみ」。相田みつをの言葉「一生感動一生青春」をモットーとする。
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