神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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環境保全功労者として、湘南地域県政総合センター所長表彰を受けた 熊倉 明弘さん 二宮町山西在住 78歳

公開:2016年7月15日

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狩猟モラル改善に尽力

 ○…鳥獣保護管理員として狩猟者の取り締まりなどに尽力し、県の環境保全功労者に選ばれた。取り締まりの対象は、大磯町の不動川流域でカモを狙うハンター。畑があり車両通行も多く、以前から狩猟による危険性を訴えている場所だ。「川の近くに住む人の話では、軒先に銃をかついだ人がうろついていたこともあるというんだから、危なくて仕方がない」。狩猟者のモラル改善と事故防止に向け、警察や関係機関と連携して啓発を続けた。

 ○…20代のころに狩猟免許を取得。伊豆でのイノシシ狩りではグループで山に入り、狩猟が解禁となる11月から翌年2月の1シーズンで80頭を仕留めることもあった。「山で暮らす時間が長いから、自分たちで小屋を建てるんです。電気関係の仕事に就いていたこともあり、電気を引くのは私の役割」。期間の半分は伊豆に出向き、日の出から日没まで1日中猟を続けた。

 ○…仕留めた獲物は腹を裂いて内臓を取り出し、血抜き、乾燥させた後に皮をはいで骨を抜く。手間暇かけて精肉した新鮮な猪肉は、少々かたいが臭みは少なく「すき焼きが一番うまい」とうなずく。

 ○…自然と対峙する狩猟の世界は危険と隣り合わせだった。何頭もの狩猟犬が犠牲になり、自身も網代の山中でイノシシにかまれ、左手薬指の第一関節から先を失った。「分厚いグローブをはめていても簡単に食いちぎる。とてもかないません」と、野生動物を前に人間の無力さを思い知らされたという。

 ○…足腰の衰えもあり、現在の猟場はもっぱら近場の大磯町。銃ではなく自作のワナを使った猟を続け、昨年は生沢で体重100kg近い雄のイノシシをとらえた。息をひそめて銃を構える機会は減ったが、今でも伊勢原市の射撃場に通い、ライフルで50m先の的を撃ち抜く腕前。「やっぱり射撃が好きというのが根底にある。猟は生活、人生の一部です」

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