二宮町商工会青年部の宮戸淳さん(37)が、県商工会青年部連合会の主張大会で優勝した。9月1日の関東ブロック大会に県代表として参加が決まり、「青年部の活動や二宮が好きという思いを自分らしく伝えたい」と意気込む。
若手経営者などが集まる商工会青年部の部員を対象に、主張発表を通してリーダー意識の醸成や活動の活性化を目指す事業。県内のブロック予選を勝ち抜いた9人が、青年部での取り組みや地域振興、まちづくりなどをテーマに10分間のスピーチを行った。
宮戸さんは、二宮町と大磯町、伊勢原市、小田原市橘の青年部が所属する西湘ブロック予選を1位で通過し、県大会の出場権を得た。不動産業に携わる経験から、二宮町が抱える人口減少や空き家問題などをキーワードに主張を構成。女子高生同士が町内のパン屋やカフェについて語り合う様子を演じるなど、聴き手を飽きさせない表現にもこだわった。
主張の中では、貸家や空きテナントなどを改修して価値を高める「リノベーション」が、空き家対策や移住促進につながると訴えた。勤務する不動産会社でも、大家に対して積極的にリノベーションを提案しているといい、「町に面白い場所が増えれば、若い人が集まって活気が生まれる。仕事を行う中で、そんなお手伝いが身を結びつつあると感じる」と話す。
宮戸さんは2012年に青年部に入部。部員とのつながりや行政との関わりが、住み慣れた二宮町の新しい魅力や課題に気が付くきっかけになった。「二宮には伸びしろがたくさんある。自分の住む町が魅力的であってほしいという思いを持って、活性化のキーマンとなれるよう頑張りたい」と、関東ブロック大会では青年部の活動で培ったまちづくりへの思いを主張に込めたいという。
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