二宮町は、開発事業に関する手続きや整備基準などを定めた条例案をまとめた。一定規模を超える開発では計画の早期段階で情報をオープンにする。条例案に対する意見募集を8月25日まで実施している。
条例案では、大規模開発事業を行う際は計画作成前の基本構想を町へ提出することを事業者に義務付けた。面積3000平方メートル以上の開発事業や高さ10mを超える中高層建築物の建築、墓地利用、葬祭場・ペット霊園の設置などが適用される。町と事業者は町民に対して構想を公表。周辺住民は、具体的な計画が立てられる前に意見書を出すことができる。
縦覧の方法で手続き経過をオープンにするほか、開発について周辺住民と事業者が合意形成を図るための調整方法も条例案で明確化。双方が意見を述べる機会を設け、調停を行う場合には紛争調停委員会を置くなど、行政指導における公平性を確保した。
現在運用している開発指導要綱においても周辺住民への計画周知は定められている。しかし、開発事業を取り巻く環境の変化から、計画浮上後に地域住民に困惑が生じる事態が起きており、条例制定は良好なまちづくりを進めることがねらい。要綱を条例化することでより強力な法的拘束性を持たせ、事業者が勧告に従わず、是正命令に反した場合の罰則も盛り込んだ。
町はパブリックコメント実施後、県および検察庁との協議を行い、来年度以降の条例制定を目指す意向だという。
8月25日まで意見募集
開発事業における手続き及び基準等に関する条例案は町ホームページと役場総務課内の町政資料閲覧コーナー、図書館、町民サービスプラザほかで閲覧でき、意見提出用紙も配布している。意見書は町都市整備課へ郵送またはメール、持参する(25日必着)。寄せられた意見に対する町の考え方を後日、ホームページで公表する予定。
問い合わせは二宮町都市整備課【電話】0463・71・3311。
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