神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

二宮西中 避難所開設を実践訓練  住民と体育館に間仕切り

社会

公開:2016年9月9日

  • X
  • LINE
  • hatena
段ボール製の簡易ベッドを組み立てる参加者と中学生
段ボール製の簡易ベッドを組み立てる参加者と中学生

 二宮西中学校で3日、防災講演会と避難所開設訓練があり、生徒と教員、保護者、地域住民が震災への備えについて学んだ。体育館で段ボール製の間仕切りや簡易ベッドを組み立て、避難者受け入れの手順などを確認した。

 地震は365日24時間いつでも起きるかもしれないが、学校に職員がいる時間は22%に過ぎない。誰が避難所のリーダーになるのか。

 鎌倉女子大学講師で学校安全教育研究所事務局長の矢崎良明さんが、「私たちの街に迫っている巨大地震」をテーマに講演。東日本大震災で避難所になった小学校の実例を挙げ、「学校の役割は第一に子どもの安全管理と安否確認。避難所運営は地域住民が主体となって担うべき」という考えを示した。

 避難所開設訓練では、グループごとに避難者の受付、救護、避難所生活におけるプライバシーを確保するための間仕切り作りを体験。受付カードに名前と住所、家族の人数、健康状態などを記入し、避難者名簿を作成した。町消防本部職員が応急手当の指導にあたり、参加者は心肺蘇生法とAEDの使い方を学んだ。 段ボール製の組み立てキットを使った間仕切りの設置作業では簡易ベッドも完成。横になった男子生徒から「体育館の床の上と比べたら、寝心地がずっといい」と笑みがこぼれた。

 4月に熊本地震が発生したことを受け、同校はこれまでの学校地区別懇談会とは内容を変更。中学生と地域の大人を交えた防災学習の機会として、講演会と訓練を実施した。町防災安全課によると、避難所開設の図上訓練はあっても、実践的な訓練は町内では珍しい取り組みではないかという。

 「震災は経験したくないが、いざという時に備えて訓練することが必要だ」と中里地区の地区長を務める古川司郎さん。矢崎さんは「避難所に行くのは最終手段。家具の転倒や物が落下する危険性を除き、家が避難所となるような対策をとってほしい」と呼びかけた。

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

絵本で地元の魅力発信

大磯中学校

絵本で地元の魅力発信

生徒有志が図書館に寄贈

4月19日

新名物に「高麗キムチ」

大磯町

新名物に「高麗キムチ」

地名から縁広げ商品化

4月19日

大磯在住 勝倉さん世界V

障害者プロサーファー

大磯在住 勝倉さん世界V

グランドチャンピオン目指す

4月12日

コロナ経て秘仏開帳

大磯町慶覚院

コロナ経て秘仏開帳

稚児行列も実施

4月12日

地元二宮でMV撮影

HANDSIGN

地元二宮でMV撮影

町民ら150人がエキストラ

4月5日

拾ったごみは「海箱」へ

拾ったごみは「海箱」へ

大磯サーフィン協会が設置

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook