大磯警察署は9月30日、水辺での事故や大雨災害時の人命救助に備えた風水害対策警備訓練を大磯ロングビーチで行った。
同署署員と、指導役の県警危機管理対策課即応対策チームから約20人が参加。波のプールを使ったゴムボートの操船をはじめ、ペットボトルやポリタンクを代用した救助用具、レスキューロープの投てき、着衣泳などの訓練にあたった。救助用具を投げ入れる際の力加減に手を焼く署員の姿も見られ、「溺れている人がパニックにならないよう、声をかけながら救助にあたるように」といった指示に従いながら、安全・迅速な救助の知識を学んだ。
着衣泳を終えた署員は「服が体にまとわりつく感じがした。靴も重くなりうまくバタ足ができなかった」と話し、服を着たまま落水する危険性を身を持って体験した様子だった。身近に浮力となる物がない場合はズボンを脱いで両足部分を縛り、胴体側から水に沈めて浮き輪代わりにする応用技術なども身に付けた。
訓練では、人命救助を行う際に自身や仲間の命を危険にさらさないことが鉄則であることを確認。同署の浅見敏幸警備課長は「実際の救助場面で失敗のないよう、日ごろから風水害を想定した訓練に力を入れたい」と話した。
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