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物語の世界 耳で楽しむ  二宮中 朝自習に読み聞かせ

教育

公開:2016年10月14日

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にのみやおはなし会メンバーの話を聞く生徒たち
にのみやおはなし会メンバーの話を聞く生徒たち

 二宮中学校で7日、3年生4クラスを対象に絵本の読み聞かせがあり、生徒が日本の昔話やグリム童話などに聞き入った。読書とはまた異なる物語の楽しみ方は、小さな子どもだけでなく、中学生にも好評のようだ。

 絵本の読み聞かせは、授業が始まる前の朝自習の時間を使って行われた。町民グループにのみやおはなし会の会員がひとり1クラスを担当。語り手を務めた。

 B組では、文章を読まずにストーリーを伝える「素語り」という方法で、同会の杉村史朗さんが松谷みよ子さん作『ゆきおんな』を紹介。生徒たちは床に座り、ゆっくりと落ち着いた語り声に耳を傾けた。

 隣のクラスでは杉村さんの妻久子さんが『ことりをすきになった山』を読み聞かせした。色彩豊かなコラージュ(貼り絵)が特徴の米国人作家エリック・カールの絵本に「貼り絵ならではの温かさがある」と男子生徒。別の生徒は「絵本を読む機会があまりなく、今日はいい経験ができた」と感想を口にした。

 ほかにも春木淳子さんによるグリム童話『くまの皮をきた男』、黒川克己さんが語るとんち話のようなタイの昔話『黄太郎青太郎』とさまざまなジャンルの話があり、生徒たちは物語の世界に浸った。3日に1年生、6日には2年生が読み聞かせを楽しんだ。

 「中学生に対する絵本の読み聞かせは珍しいかもしれない」と作田雅弘校長。町の図書館協議会を通じて同会メンバーと知り合ったことがきっかけで、昨年度初めて実施した。「会員によって話も語り方もさまざま。『お芝居を見ているようだった』と生徒の反応も良く、2度目が実現した」

 にのみやおはなし会は1991年に発足。町立図書館や保育園、幼稚園、子育てサロンなどで絵本の読み聞かせや紙芝居をしている。杉村史朗さんは「語り手と聞き手が物語の世界を一緒に作り上げていくのが、読み聞かせの魅力」と語る。

 朝自習の時間のまとめ役を務めた春木さんは、中学生が集中して話を聞く姿勢に感心したといい、「本を楽しむパワーをもらった」と喜びを語った。

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