山から切り出した竹に細工したキャンドルタワーに灯をともし、幻想的な光の揺らめきを楽しむイベントが、11月12日(土)・13日(日)に大磯町の高来神社で開かれる。音楽アーティストによるライブパフォーマンスやアート作品の展示も行われ、秋深まる神社を竹あかりと芸術で彩る。
町民主体のアートフェスティバル「大磯芸術祭」を運営する実行委員会が企画した。例年はゴールデンウィーク前後に町なかでのアートイベントを行ってきたが、今年は「高麗山アートフェス・不思議神社」と題し、高麗山のふもとにある高来神社で初開催。住民参加型の芸術活動として全国的に注目を集める竹あかりの設置をメーンに、アート作品の展示、音楽演奏、食、クラフト作品などをテーマにしたプログラムを展開。渡来人伝説が残る高麗山周辺の歴史をひもとく解説や展示も実施する。
竹あかりは、全国でキャンドルアートによる演出を手掛ける「CHIKAKEN(ちかけん)」の監修により、実行委や町民ボランティアが制作。町内の竹林から切り出した竹にドリルで穴をあけて模様を作り、3本をつなぎ合わせてキャンドルタワーを作った。イベント中は神社の参道に90基の作品が並び、竹にあいた穴からこぼれる幽玄な光の演出で来場者を迎える。
イベント両日は、秦野市を拠点に活動する竹アート集団「バンブープロジェクトジャパン」や、大磯芸術祭のメンバーとして活動し、2014年に亡くなった鉄彫刻家・斎藤史門さんの作品展示、アルコール飲料「神社エール」やつまみ販売を行う「不思議酒場」などのイベントもある。
12日は、大磯町御船祭保存会の福田良昭さんによる木遣り語りと、南米ペルーでアンデス音楽のエッセンスを吸収したギタリストの笹久保伸さんによるギターライブを開催。13日は、盲目の土笛奏者・縄文笛毅さん、チェロ奏者のピーティ田代櫻さんが出演する。13日の昼からは、個性的なクラフトショップが境内に並ぶ。
開催時間は12日が午後4時30分から、13日が正午から。入場無料。竹あかりは、県立大磯城山公園で23日から始まるもみじライトアップや、大みそかの同神社でも展示される。
問い合わせは実行委の杉崎さん【携帯電話】090・3574・7773。
大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|