―町長就任から2年が経過した。
1年目に学校給食費と町内在住者の保育料の補助を実施した。月額小学生は300円、中学生400円、保育料は年間5千円を補助するというもの。第六次総合計画の策定にあたっては町民参加によるワークショップ「なかいまちづくりカフェ」を開催してきた。町内企業に勤める人なども含めて若者から高齢者まで将来のまちづくりについて話し合ってもらった。
折り返しに来て、成果がまだ出ていない事業もある。今後も町民の意見に耳を傾け、町政運営にできるだけ取り入れていきたい。
―地方創生の取り組みの進ちょく状況は。
総合戦略に基づき、多様な地域資源を生かした「里都(さと)まち♡なかい魅力創生プロジェクト」に取り組んでいる。それぞれ部会を設置し、プロジェクトをスタートさせた。スポーツプロジェクトでは、中井中央公園を拠点にスポーツ振興や町民の健康づくりを進めていく。小さな子どもたちに人気があるペダルなし自転車のイベントを3月に開催する予定だ。
町の農産物などを活用した特産品開発を支援しようと、ブランドプロジェクトでは昨年10月に事業者から試作品のアイデアを募った。6品目が採択され、国の地方創生加速化交付金による補助金を利用して今年度中の商品化を目指している。
―中井中央公園にカフェができる。
スポーツ・ブランド両プロジェクトと関連する、交流拠点施設の建設工事が進んでいる。木造の施設にカフェスペースを設け、人が集まるふれあいの場をつくり出す。ブランド開発品の販売も行う。中央公園は町内で最も集客力がある場所。特に土日祭日は親子連れで賑わう。憩いと癒しの機能を持つ施設を整備することで平日の集客力を高め、交流人口の増加や地域経済活性化につなげていく。
完成予定は3月。町民団体や民間事業者が運営を担う公設民営方式を取り入れたい。ワークショップやヨガ教室といった催しをここで実施できるのではと期待している。オープンは5月連休あたりになりそう。
―厳しい財政が続くが。
選択と集中で取り組んでいく必要がある。教育を含めた子育て支援をもっと充実させたいと考えている。フィンランド流の子育て支援制度「ネウボラ」のような、妊婦健診など出産前から手厚いサポートを。もちろん、高齢者福祉もやっていかなければならない。
―今年の重点施策は。
まずはシティプロモーション。県・東海大学と連携して、昨年以上に力を注いでいく。中井町はシティプロモーション推進のモデル自治体になっている。総合計画で町の将来像として掲げた「一人ひとりが主役!魅力育む 里都まち♡なかい」を実現するためには、私だけでも職員だけでもだめ。町民9600人が町を愛し、地域の魅力を全国へ発信していくことが大事だ。
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