産官学連携で介護予防に取り組む大磯町と東海大学、医療機器・材料メーカーのアルケアは、町民798人を対象に運動器機能評価を行い、調査結果を発表した。約2割の人がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に該当し、6割近くが運動器障害によって移動機能に低下をきたすロコモティブシンドロームであることが報告された。
町の特定健康診査(集団健診)の際に歩行能力や下肢筋力などを測定する「ロコミル」を実施。2015年度と16年度の2年間で男性305人、女性493人からデータを集めた。
メタボ該当者の177人に対してロコモ該当者は455人と多く、両方にあてはまる人は115人いた。女性のメタボ該当率(15・1%)は男性(33・8%)の半分以下であるのに、ロコモのみ該当する女性の割合は男性の33・1%を上回る48・5%だった。調査報告書では「従来の特定健診では把握できなかった女性の健康課題を明らかにすることができる」として、ロコモ健診の必要性を示した。
ロコモ該当者に「おおいそアンチロコモ教室」への参加を促したところ、参加者8割以上に下肢筋力が向上し、運動頻度が高かった人ほど認知機能が上がる傾向がみられたという。
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