平塚市と大磯町、二宮町が整備を進めていた共同消防指令センターの竣工式が19日に行われた。1市2町で発生した火災や救急などの情報を一元管理し、災害対応体制の強化を図る。3月の試行期間を経て、4月1日から運用を開始する。
平塚市役所本館3階に整備され、面積は約445平方メートル。4台の指令台、指揮台と無線統制台、災害発生地点を素早く特定するための統合型発信地表示装置などを設置した。総事業費は約5億8千万円。
運用後は、1市2町からの119番通報をセンターで一括受信。災害規模などに応じて現場に最も近い部隊を自動的に選別し、出動指令を出す。従来と比べ、現場到着までの時間短縮化や被害の軽減、大規模災害への対応強化につながるという。センター長のもと、平塚市5人、大磯町と二宮町から各1人の消防職員が3交代で業務にあたる。
聴覚や言語に障害がある人が、事前に登録したスマートフォンなどから通報できる「NET119・緊急通報システム」も導入された。県下では三浦地区などに続いて4番目となる。
竣工式には各市町の首長と議長、消防長らが出席した。大磯町の中崎久雄町長は「災害に対する新たな姿勢を示していきたい」とあいさつ。二宮町の村田邦子町長は「消防業務の中核となるセンターは消防応援体制の構築につながる」と述べた。
センターの整備に向けては、2012年度から1市2町の間で協議を進めてきた。
NET119の利用登録に関する問い合わせは、大磯町消防本部【電話】0463・61・0911、二宮町消防本部【電話】0463・72・0015。
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