大磯町の高来神社で、4月21日(金)から23日(日)にかけて「高麗寺祭」が行われる。ハイライトは、重さ250kgの神輿を引いて高麗山山頂の上宮を目指す山神輿。険しい男坂を一直線に登り詰める勇壮な様から、「神輿のロッククライミング」とも呼ばれる伝統の春祭りだ。
山神輿は江戸時代の寛永年間に始まったとされ、大磯町の指定民俗資料に指定されている。旧暦の3月18日に開かれていた市の喧騒を避けるため、高来神社の御霊を神輿に移し、山頂で仮宿させたという古来の習わしに由来するという。
高麗山神輿保存会に住民らも加勢して引き上げる神輿は、激しい衝撃に耐えられるよう堅いケヤキの木で作られている。平地で担ぐ神輿と異なり金具や華美な装飾は少なく、大きさもやや小ぶりなのが特徴だ。神輿の前棒が舵取り役、後ろ棒の担ぎ手は神輿を押し上げるようにして進む。前棒に結んだ長さ80mの大綱でも神輿を引っ張り上げ、木に巻き付けた綱で神輿のバランスを取って進む。
23日の午前11時30分からは、斜面が緩やかな女坂を約1時間かけて下る。神社に帰還後は、境内で昇殿神事を執り行い、巫女による「浦安の舞」などが奉納される。
上宮渡御は午後6時から。問い合わせは大磯町産業観光課【電話】0463・61・4100。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|