なかい里都（さと）まちＣＡＦＥのマネージャーを務める 田中 恵里子さん 中井町北田在住 55歳
しなやかに日々フル回転
○…中井中央公園に５月プレオープンした「なかい里都まちＣＡＦＥ」を７人の女性と切り盛りする。公園利用者の憩いと交流の場として中井町が整備。町商工振興会が運営を委託された。同会の女性部会長を務め、塗装工事の同業仲間で副部会長の加藤千鶴代さんと中心になって準備段階から奔走。「多くの方に協力していただきました」。施設周りの整備はこれからだが、「町内外の方に足を運んでいただけるよう、カフェづくりをしていきたい。来年のグランドオープンを楽しみにしてください」と話す。地域の人の特技や趣味を生かしたワークショップなども開いていく予定だ。
○…中井町出身。町役場職員として福祉の仕事に携わる。夫が独立して塗装会社を興した後、退職。育児をしながら事務と経理を担い、住み込みの従業員を世話し、内助の功で家業を支えた。公私ともフル稼働の毎日に充実感と幸せを感じている。母親やママさんバレーの仲間、地元の人たちに助けられ、仕事熱心な夫に「頑張らされたおかげ」と快活に話す。「ふる里に恵まれました」。「名は体を表す」が、ぴったり当てはまる。
○…知人に誘われて通ったヨガスクールでヨガの哲学的な教えに興味を持ち、人生をよりよく、しなやかに生きようとするスイッチが入った。古今東西の格言や身近な人が発した言葉などをノートに書きとめるのが習慣だ。年齢を重ねてそれらが「すーっと入ってきた。心の支えになっています」。６年前に講師資格を取得すると、周りから声がかかり、とんとん拍子に介護施設などで教室を開くまでになった。「日本一、体が硬いヨガインストラクターですけれど」
○…笑顔を絶やさず、飾らない人柄。感謝の気持ちを素直に言葉に出し、話すよりも聞く側に立ち、執着を取り除いてストレスを溜めないことを心掛ける。「一緒に遊ぶのが楽しくて」。小中学生の孫と会話が弾む様子も想像がつく。
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