河野太郎氏
３日に発足した第３次安倍改造内閣で、衆院神奈川15区選出の河野太郎氏（54）が外務大臣に任命された。２０１５年の国家公安委員長就任に続き２度目の入閣に、河野氏は「国民の平和、安全、繁栄をしっかりと守っていくための外交をやり遂げたい」と意気込みを示した。
安倍首相は同日の記者会見で「結果重視、仕事第一、実力本位の布陣を整えることができた」と述べた。
「仕事人内閣」の象徴として衆目を集めたのが、歯に衣着せぬ発言で知られる河野氏の外相起用だった。首相は「持ち前の発想力と行動力を大いに発揮してもらいたいと思う」と期待したうえで、「ジョージタウン大学を卒業し、議員になってからも米国に出かけ、多くの人脈をつくっている」と河野氏の豊かな国際感覚を評価。日米同盟強化への適役であることを強調した。
河野氏は同日夜に会見を開き、韓国との安全保障や経済面での連携、国交正常化45周年を迎えた中国との協力など、隣国との関係進展に意欲をのぞかせた。
祖父の一郎氏、元外相の父洋平氏が関わってきた日露外交については「（北方）四島の帰属問題を解決して平和条約を締結するというのが、両国政府の一致した認識ではないか」と話した。一郎氏がフルシチョフからもらったペーパーナイフが家にあったという思い出にも触れ、「おやじも外務大臣のときに日露関係をやっていたので、思い入れはある」と語った。
地元支援者も、待ちに待った主要ポストへの就任に喜びの声を上げた。河野氏が初出馬した１９９６年から支援している後援会名誉会長の伊藤栄雄さんは「彼は政治家になったころから外務大臣になりたいという思いがあった。英語も堪能で、来るべくして来たポストだ」と喜んだ。
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