大磯警察署は22日、河川の氾濫や集中豪雨による浸水などの風水害に備えた警備訓練を大磯ロングビーチで実施した。署員約18人が参加。県警本部危機管理対策課即応対策チームの指導でゴムボートの組み立てや操船、要救助者への対応など救助の知識と技能を学んだ。
増水した河川に流された人を救い出す訓練では、救命浮き輪やレスキューロープを投げ落とす地点の目安や力加減を確認。臨機応変にペットボトル、クーラーボックスなどを浮き具代わりに使う手法を覚えた。
着衣泳の訓練も行い、泳ぎが得意な署員が防刃ベストや拳銃などの装備品と同程度の8kgの重りを腰に付け、どのくらい泳げるか身を持って体験。すぐに体が沈んでしまい、要救助者役の指導員までたどり着いた警察官も「これはきつい」と音をあげた。
「必死に泳いでいる間に要救助者を見失う恐れがあり、装備品を外さずに水に入るのは殉職にあたる」という説明を受け、救助活動では自分自身と同僚の安全確保が前提であることを再確認した。
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